りんごの歴史

いつから食べられた?

りんごを洗う子供

今では八百屋や青果を扱うスーパで野菜と並んで販売されており普通に食卓に出てくるりんごですが、いつから人間に食べられるようになったのでしょうか。 ヨーロッパで栽培が盛んになった16~17世紀頃との説もありますが、トルコでは約8,000年前の炭化したりんごが発見されており、有史以前から食用されていたという見方もあります。 りんごの栽培は約8,000年前から始まったとされ、紀元前1,300年にはナイル川デルタ地帯に果樹園もあったそうです。 ギリシャ時代には野生種と栽培種が区別され、接木で繁殖させる方法もあったようです。 ローマ時代にはさまざまなりんごを掲載した本も出版されており、その当時から用途によってりんごを使い分けていたこともわかります。 りんごは人類の文明とともに歴史を刻んできたといえるでしょう。

りんごの原産地

りんごはどこの国で生まれて、またどのようにして世界中に広まったのでしょうか。 りんごの原産地は中央アジアの山岳地帯、またコーカサス地方から西アジアにかけての寒冷地であるとされています。 そこで産まれたりんごがヨーロッパとアジアの2つのルートで世界中へ広まったそうです。 アメリカには17世紀前半に移民によって伝わり、その後品種改良が行われました。 栽培に熱心だったアングロサクソンの人々は新大陸へさまざまな種類のりんごを持ち込み、新たな種を蒔いたそうです。 西部開拓時代には地磁気を利用して地下水脈を探る、いわゆる探知機にりんごの枝を使ったという話もあります。 そこから井戸を掘り、周りにりんごの木を植えて街を作ったそうです。

りんごが登場する伝説

りんごはことわざだけでなく、数々の伝説や神話などにも登場しています。 アダムとイブが食べた禁断の実もりんごですし、アラビア民話に登場する万病の薬も今ではスーパーで販売されているりんごです。 また北欧神話には、神々が永遠の青春のりんごを食べることで不老長寿を保った、という逸話もあります。 イギリスのことわざ「An apple a day keeps the doctor away(1日1個のりんごは医者を遠ざける)」も有名ですので皆さん耳にしたことがあるかもしれません。 他にもりんごが出てくるさまざまな逸話がありますので、ぜひ探してみてください。 りんごの歴史がわかるとともに、さまざまな伝説、人間との深い関わりを知ることが出来るでしょう。