おいしく食べるために

りんごの選び方

りんごをかじる子供

ここでは美味しいりんごの選び方を紹介します。 りんごの色は基本的には色艶がいいものほど甘味が強く、味も濃いとされています。 しかし色艶が悪くても美味しい無袋栽培などもあります。 上部が赤く下部が青いりんごはまだ若い証拠ですので、万遍なく赤いりんごを選びましょう。 香りついては、りんごはよく熟したものほどよい香りを出すといわれています。 りんごに含まれる香り成分の大半はアルコール類で、他にもエステルやカルボニル、酸類といった香り成分が含まれています。 あまりに大きすぎるものは大味、小さすぎるものは甘味が足りないということもあります。 また形が不揃いだと味にもばらつきがあるようです。 適度な大きさで形の整ったりんごを選ぶようにしましょう。

りんごの旬

りんごの旬は味や大きさだけでなく収穫期なども品種によって異なりますので、旬と呼ばれる時期もその品種によってまちまちです。 品種別の旬は、つがるや秋映は9月中~下旬が食べ頃といわれています。 王林やスターキング、ジョナゴールドといった品種は10月上~中旬が食べ頃です。 ふじは晩秋、11月上旬と遅めの時期になります。 八百屋や青果売場などで販売されているりんごを見て食べ頃を調べるには、りんごをひっくり返して底を見てみます。 緑色が少なく黄色がかっていれば食べ頃です。 ですがこの状態になっているとそれほど日持ちはしませんので、すぐに食べるということを前提に選びましょう。 指ではじいた時に弾んだ音がするのは新鮮なりんごですので、これも試してみてみましょう。

美味しく食べる方法

りんごに含まれる甘味成分のうち、果糖にはα型とβ型があります。 β型にはα型の3倍近くもの甘味成分があるそうです。 りんごを冷やすと果糖のα型がβ型に変化して、りんごそのものがとても甘くなります。 逆に熱すると甘味が少なくなってしまいます。 食べきれずに残す時は、皮をむかずに切り口に塩水を塗ってからラップしましょう。 りんごに含まれる成分の酸化によって生じる変色を防ぐことが出来ます。 りんごは常温で保存するよりも冷蔵庫に入れて保存する方が長持ちします。 ですが他の果物と隣り合わせての保存はしてはいけません。 りんごはエチレンガスという成分を放出していますので、周りの青果の熟成を早めてしまう恐れがあるからです。 逆にこれを利用することも可能で、ちょっと早いかな、という野菜などの横に置くことで、食べ頃にすることが出来ます。